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12月1日(土曜日) 第1回栗原中学校ブロック教育講演会

今年度の教育講演会は、初の試みとして、栗原小学校、栗原北小学校、栗原中学校3校合同で開催しました。 
場所は栗原北小学校をお借りし、講師には元バレーボール全日本代表、
アテネ、北京オリンピック、バレーボール全日本女子チーム監督である柳本昌一氏をお招きして、盛大に行われました。保護者、児童、生徒、地域の方々300名以上が参加し、例年になく幅広い年齢層の人達が海上を埋めていました。


前半は各学校から活動紹介がありました。栗原小学校は主幹の宇江先生がプロジェクターを使って学校行事と育友会活動について説明された後、「栗原しぐさ」をテーマに6年生が歌詞、村上あゆみ先生が作曲された「KIZUNA}~栗原しぐさに思いをこめて~」が会場に流れて締めくくられました。短い時間に、栗原小学校の゛今゛が凝縮されていたと思います。
そして、いよいよ講演会。演題は『ここ一番で力を発揮するには』 という大人にも子供達にもとても興味深いものでした。面差しとは裏腹にとても気さくで軽快な口調で「勝てる全日本」を作るためのメンバー選抜裏話や選手の正確など ゛ここだけの話゛ も飛び出し、ジョークを交えながらお話しされるので会場には度々笑いが起っていました。


ご自身が全日本代表時代に味わった挫折やバレ―を離れた職場での不遇な数年間の話を
赤裸々に語られ、それを通して、何か壁に突き当たった時には「ふみきり」 「わりきり」 「おもいきり」の「3つのきり」が必要だということ、特にわりきることで気持ちを一度リセットし考え方を変えると、進むべき新たな道が見えてくる事を教えていただきました。伸びる瞬間を見逃さないようにし、すかさず褒めることを心がけていたため、現場では絶対に椅子に座らず選手を近くで観察していたという柳本さんの姿勢に、子育て真っ最中の親として感銘を受けました。選手を我が子の様に見守り、導いていかれた柳本さんの言葉は、子育てに通ずるものが沢山ありました。 特に心に響いたのは、赤ちゃんから成長していく子供たちの「肌は離しても手を離してはいけない。手を離しても目を離してはいけない。目を離しても心を離してはいけない。」という言葉で、親としての大切な指針だと思いました。

会場の子供たちも真剣に話を聞き、熱心にメモを取っていました。「挫折を味わった人は人の何倍も努力して強くなれるのだと思った。」「これから自分のやるべき事、部活、練習、試合の取り組み方を学んだ。」「柳本監督の話を聞けて勇気をもらった。」など、柳本さんのメッセージをしっかり心に受け止めたようです。柳本さんの座右の銘である 『人生、負け勝ち』という考え方は、挫折を恐れず目標を持って新しいことにチャレンジしていく勇気を私たちに与えてくれたように思います。